平成24年「新春のつどい」会頭賀詞メッセージ

1月5日(木) 12:00

松戸商工会議所  5階 大会議室において、年頭恒例行事  「新春のつどい」 が開催されました。

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以下、「新春のつどい」会頭賀詞メッセージ を全文掲載いたします。

 

平成24年「新春のつどい」会頭賀詞メッセージ

新年あけましておめでとうございます。
皆様方におかれましては、ご家族の方ともども、ますますご健勝のうちに清々しい新年を迎えられたことと存じます。
本日は、本郷谷健次・松戸市長を始め、大勢のご来賓の方々にご臨席を賜り、政・財・官各界の要職を担う皆様と、このように一堂に会しまして、新春をお祝いし、親しく語り合うことが出来ますことは、誠に喜ばしく、心より感謝申し上げます。
さて、昨年の我が国は、東日本大震災からの復興という大きな課題を抱えながら、巨額の財政赤字解消を目指した税と社会保障の一体改革の議論や環太平洋経済連携協定交渉への参加など国の将来に影響を与える問題が数多く提起された年でありました。
現在の国内外の経済環境を見ますと、欧州では財政問題が金融市場や実体経済に負の連鎖を引き起こすことが懸念されておりますが、解決に向けての足並みがそろわない状況であります。また、米国では緩やかな景気回復は続いているものの、完全失業率は8.6%であり、先行きの不透明感を拭えません。そして、これまで世界経済をけん引してきた中国を始めとする新興国も、欧州への輸出が減少し、その成長にブレーキがかかってきております。
国内においては、震災で寸断したサプライチェーンの復旧により回復基調にあった輸出が、世界経済の減速と歴史的な円高に加え、タイの大洪水による影響もあり減少へと転じ、貿易収支の赤字を余儀なくされています。
今後も、このまま超円高が継続し燃料価格の高止まりが続けば、我が国産業の空洞化の進展が懸念され、震災からの本格的な復興にも少なからず影響を与えるものと推測されます。
一方、松戸市においては、昨年11月に松戸商工会議所創立60周年を記念して実施したプレミアム商品券の販売には長蛇の列ができました。予定よりも早い完売となり、市内消費動向は底堅く推移しているもの思われます。
しかし、当所の12月の早期景気観測調査の結果からみますと製造業・建設業関連の一部業種では震災特需により採算を確保できている事業所もありますが、回復の勢いが弱まりつつあり、先行きに不安を感じている実態が伝わってまいります。
このような状況の中、我が松戸商工会議所は、皆様のお力添えを頂き、昨年創立60周年記念式典も無事終えることができました。今年は初心に帰り新たな事業展開を始める大事な年であると肝に銘じております。
今年の干支は辰ですが、辰は大きな変化を表すとされています。国内外において経済システムや社会制度にきしみが目立つ中、商工会議所としても変化に対応し地域経済の将来像をはっきりと見極めることが急務であると心得ております。その責務を全うするためには人材の発掘が肝心であり、市内事業所に留まらず日本のそして世界の商工業者との更なる交流・連携を模索し、今までと違った視線でものを見ることができる人材の育成に積極的に取組むことが大変重要であると考えております。
元来商工会議所は、地域性、総合性、公共性、国際性の4つを合せ持つ経済団体で、この特色を遺憾なく発揮し、地域を基盤とするあらゆる業種・業態の商工業者の意見を代表して地域経済を発展させる役割を果たすことが我々の使命であります。
そして、その任務の遂行に今必要なことは、一人一人の会員と向き合い会員サービスの充実を図りながら、将来を見据え、5,000会員全ての知恵を結集して行動を起こし、この閉塞感に満ちた現状を打破することであると確信しております。
今年も、新しい街づくりや、事業所の血液である融資のあっせん、改正されていく税・社会保障制度への速やかな対応など様々な事業に挑戦してまいります。
また、原子力発電所事故の収束宣言はなされたものの、まだまだ影響を残している震災からの本確的な復興に向け、できる限りの努力を重ね、市内事業所の拠り所としての役割を果たすことに役職員一同力を尽くして参る所存でございます。
新春にあたり、簡単に所感を述べさせていただきました。本日は、かくも大勢の皆様にご参集を頂きまて、誠にありがとうございました。
皆様のご健勝とご発展を願い、そして会員企業の皆様にとりまして、明るい希望に満ちた、実り多き一年となりますよう心から祈念申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。
 

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<文責 森田>

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